この時期でないと中々、授業出来ないのがパイです。
1学年洋菓子の授業も後期9月に入ってから、
パイを多目に取り入れた内容になっているのは、
きっとブログをご覧の皆さんなら知っていると思いましが、
是非、どんなパイのお菓子を作っているかみたい方はバックナンバーを。
さて、今回の通信教育の内容は
「Poisson d'avril(ポワソン ダブリル)」
パイ生地をこのように成形したあと
下のように焼き上げ仕上げます。
目の位置は間違ったわけではありません。わざとです。
フルーツは好みのフルーツで飾り方も様々でOKですね。
Poisson=魚、avril=四月、と言う意味で四月の魚というネーミングが
ついています。この時期にサバが簡単に釣れる事から馬鹿な魚ということで
騙されやすいからという説が。
そうなんです。日本で言う「エープリルフール」ということになります。
大昔のヨーロッパでは1月が新年ではなく、4月から新たなスタートとして、
お祝いに贈り物をしていたということもあったようです。
それが現代に残っといて、お菓子屋さんでは、魚の形のチョコレートやパイが
この日に凄く売れていきます。日本ではまだまだ定着してないですね。
でも、今日のようなお菓子プレゼントにもらえたら、
みんな大喜び、間違いなしですね。
もう一つの製品「ショソン イタリアン」を成形している様子を少し。
中のクリームは、シュー生地とカスタードクリームを
合わせたものを絞ります。
最終成形は、餃子のようになりました。
焼き上がると下のようになります。
独特な形で、ハマグリみたいって声も。
今は、1月といえば、「ガレット デ ロワ(王様のガレット)」で
1月6日にフランスのお菓子屋さんは賑わいます。これも日本では
まだまだ定着していないようですが、興味があったらフランス菓子専門店で
お買い求め下さい。
実は、10月の行なわれたガレット デ ロワのコンクールで堂々優勝したのが
本校40期卒、熊本「トワグリュ」の三鶴 康友 君です。
(どんなコンクールか見たい人は、「クラブ ガレット デ ロワ」で検索して見て下さい。 )
なんと二度目の優勝です。一度目は東京の「ダロワイヨ」のシェフをしている時。
「どんなガレットだったのか食べてみたーい。」と思った方は熊本へ。
担当は、「♪もういくつ寝るとお正月♪」と毎日口ずさむ阿部でした。